こんにちは、つっちーです。
ChatGPTで授業資料について質問していると、チャットが増えて必要な会話を探しにくくなることがあります。別のチャットを開くたびに、同じ資料を添付し直すのも手間です。
そこで今回は、ChatGPTの「プロジェクト」機能へ完全な架空PDFを追加し、新しいチャットでも同じ資料を参照できるか実際に試しました。
この記事では、プロジェクトの作り方、実際の回答、使って感じたメリット、学生が利用するときの注意点をまとめます。
結論:授業ごとに資料と会話をまとめたいときに使いやすかった
今回のテストでは、プロジェクトへPDFを一度追加すると、プロジェクト内で作った別のチャットでもPDFを再添付せずに回答できました。
最初のチャットでは資料の3ステップを約7秒で要約し、別のチャットでは場面A・B・Cを約5秒で表に整理しました。資料に書かれていない講師名についても、名前を作らず「記載なし」と回答しました。
授業やテーマごとにプロジェクトを分けておけば、関連する資料、指示、チャットを1か所にまとめられます。
ただし、今回は架空PDFを使った2回のテスト結果です。いつでも同じ精度や回答時間になるとは限りません。
ChatGPTのプロジェクト機能とは?
プロジェクトは、関連するチャット、ファイル、専用の指示をまとめて管理する機能です。
OpenAIの公式ヘルプでは、PDF、表計算、文書、画像などをプロジェクトへ追加でき、プロジェクト専用の指示も設定できると案内されています。
今回のような学習用途なら、次のような分け方が考えられます。
- 授業ごとにプロジェクトを作る
- 資格試験や自主学習のテーマごとに分ける
- 参考資料と確認用チャットをまとめる
- 毎回使う回答ルールを専用の指示に設定する
プロジェクトは、同じテーマの作業を継続するときに使いやすい機能です。
今回のテスト条件
実在する授業資料や課題を使わず、「デジタル情報の信頼性を確かめる3ステップ」という完全な架空PDFを使用しました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 実施日 | 2026年8月15日 |
| 端末 | PC |
| モデル表示 | 5.6 Sol |
| 思考レベル | 最速 |
| プロジェクト名 | 架空授業テスト |
| 使用資料 | 完全な架空PDF・2ページ |
| テスト回数 | 別々のチャットで2回 |
氏名、学校名、学籍番号、連絡先、実際の授業資料、未公開の課題は入力していません。

プロジェクトを作って資料を追加した手順
今回、PCでは次の流れで準備しました。
- ChatGPTで新しいプロジェクトを作る
- プロジェクト名を「架空授業テスト」にする
- 「情報源を追加する」から架空PDFを追加する
- プロジェクト設定を開く
- プロジェクト専用の指示を入力する
- プロジェクト内で新しいチャットを作る
画面表示や項目名は、利用時期、プラン、アプリによって変わる可能性があります。
プロジェクトに設定した指示文
今回は、資料にない内容をAIが推測しないように、次の指示をプロジェクト設定へ入れました。
このプロジェクトでは、追加された架空資料だけを根拠に回答してください。資料にない内容は推測せず「資料に記載なし」と答えてください。学生にも分かりやすい表現を使い、重要な内容には根拠ページを付けてください。
指示文には、次の4点を入れています。
- 何を根拠にするか
- 資料にない情報をどう扱うか
- 誰向けの表現にするか
- 根拠ページを付けること
プロジェクト専用の指示に設定しておけば、新しいチャットを作るたびに同じ文章を貼り直す手間を減らせます。
1回目:PDFの3ステップを要約した
最初のチャットでは、次の質問を送りました。
プロジェクトに追加したPDFだけを使って、資料のテーマと「デジタル情報の信頼性を確かめる3ステップ」を、初めて読む学生向けに300字以内でまとめてください。各ステップには根拠ページを付け、資料にない内容は補わないでください。
完全に生成が終わるまでの時間は約7秒でした。
回答では、資料のテーマに続いて、次の3ステップが短く整理されました。
- 発信元を確かめる
- 日付と根拠を確かめる
- 複数の情報を比べる
それぞれに根拠ページも付き、300字以内で全体を確認できました。PDFの内容と照合したところ、今回指定した内容に大きな抜けや誤りはありませんでした。
2回目:新しいチャットでも同じPDFを参照できた
次に、同じプロジェクト内で新しいチャットを作りました。PDFはチャットへ再添付していません。
送った質問は次のとおりです。
プロジェクト内の資料だけを使って、場面A・B・Cを「場面・確認する情報・理由」の3列の表にしてください。最後に、この資料に講師の氏名が記載されているか答えてください。資料にない内容は推測しないでください。
完全に生成が終わるまでの時間は約5秒でした。
回答では、3つの場面が次のように整理されました。
- 場面A:交通事業者の公式発表を確認する
- 場面B:各製品の公式料金ページを確認する
- 場面C:調査、対象人数、条件を確認する
講師の氏名については「資料に記載なし」と回答しました。架空の名前を補わなかったため、プロジェクト設定へ入れた指示も反映されていると判断できます。
実際に使って感じたメリット
PDFを毎回添付し直さなくてよかった
一番分かりやすかったのは、2回目のチャットへPDFを添付し直さなくても回答できたことです。
同じ資料について「まず要約する」「次に表へ整理する」「後から確認問題を作る」と作業を分けたいときに便利です。
用途ごとにチャットを分けられる
1つの長いチャットへ質問を追加し続けると、過去の回答を探しにくくなります。
プロジェクト内でチャットを分ければ、「要約」「確認問題」「用語整理」など、目的別に会話を残せます。同じ資料を使いながら、話題が混ざりにくくなりました。
回答ルールを共通化できる
今回は「資料にない内容は推測しない」「根拠ページを付ける」という指示を設定しました。
別のチャットでも資料にない講師名を作らなかったため、同じルールで複数の作業を進めやすいと感じました。
学生が使うときの注意点
実際の授業資料を無断で追加しない
授業資料には、学校や先生が権利を持つ文章、図、写真などが含まれる場合があります。AIへのアップロードが許可されているとは限りません。
利用前に、学校のルール、授業内の指示、資料の利用条件を確認します。判断できない場合は、架空資料や自分で作成した文章を使う方が安全です。
個人情報や未公開課題を入力しない
氏名、学籍番号、連絡先、成績、学校アカウントの情報などは入力しないようにします。
未公開の試験問題、提出前の課題、グループメンバーの情報も、許可なく追加しないことが大切です。
AIの回答を元資料と照合する
今回の回答は正しく整理できていましたが、ChatGPTの回答がいつでも正しいとは限りません。
日付、数字、固有名詞、提出条件など、間違えると影響が大きい内容は元資料へ戻って確認します。プロジェクトへ資料を追加しただけで、回答の正確さが保証されるわけではありません。
課題の代行として使わない
プロジェクトは、資料整理や復習の補助として使います。
提出物をそのまま作らせたり、生成された文章を確認せず提出したりすると、学校のルールに反する可能性があります。自分で考え、出典を確認し、最終的な文章は自分で仕上げる必要があります。
プロジェクト機能が向いている人
今回試した範囲では、次のような人に向いていると感じました。
- 同じテーマについて何度も質問したい
- 資料を毎回添付し直す手間を減らしたい
- 要約や確認問題など、目的別にチャットを分けたい
- 資料に基づく回答ルールを統一したい
- 授業や資格勉強ごとに会話を整理したい
一度だけ短い質問をする場合や、資料を使わない場合は、通常のチャットでも十分です。
関連するChatGPT活用方法
プロジェクトへ追加した資料は、目的に合わせて使い分けられます。
- 内容を1問ずつ理解したい:学習モード
- 長い資料の全体像を知りたい:PDF要約
- 日時や料金を整理したい:PDFの表作成
詳しい検証は、次の記事で紹介しています。
- 学生向けChatGPT活用まとめ|勉強・PDF・画像生成で実際に試した方法
- ChatGPTの学習モードを学生が使ってみた|通常モードとの違いと注意点
- ChatGPTでPDFを要約する方法|スマホ・PCで試した精度と注意点
- ChatGPTでPDFの内容を表にする方法|抜け漏れを防ぐ質問文と確認手順
まとめ:同じ授業の資料とチャットを1か所に整理できた
今回のテストでは、プロジェクトへ架空PDFと専用の指示を設定し、別々のチャットで要約と表作成を行いました。
1回目は約7秒、2回目は約5秒で回答が完成し、2回目のチャットではPDFを再添付する必要がありませんでした。資料にない講師名も推測せず、「記載なし」と回答しました。
同じ資料を使って複数の作業を続ける場合、プロジェクトを授業やテーマごとに分けると整理しやすくなります。
ただし、個人情報、未公開課題、無許可の授業資料は追加せず、AIの回答を元資料と照合することが大切です。便利な整理機能として使い、最終的な判断や提出物の作成は自分で行います。
