ChatGPT Sitesは、作りたいサイトを文章で伝えると、ChatGPTが構成やデザインを考え、確認用のサイトまで作ってくれる機能です。
今回は、個人情報を含まない架空の学生向けAI活用ブログを、ChatGPT ProのWorkから実際に作ってみました。
専門的なコードは入力していません。サイトの目的、必要な項目、デザインの雰囲気、公開しないことを文章で伝えただけです。
一方で、完成後の確認では、非公開プレビューを開くためのサインインや、アカウント情報の共有に関する同意画面も表示されました。
作成方法だけでなく、公開前に確認したい個人情報とアクセス設定も含めてまとめます。
今回の検証環境
ChatGPT ProのWorkをPCブラウザで使用しました。ChatGPT Sitesは現在パブリックベータで、利用できるプランや地域は今後変わる可能性があります。
先に結論:文章だけでサイトの形まで作れるが、公開判断は人が行う
今回試して感じたポイントは、次の4つです。
- サイトの目的と必要な項目を文章で伝えるだけで作成を始められる
- 構成、デザイン、スマホ対応、ページ内リンクの確認まで自動で進んだ
- 今回の条件では、確認用サイトの作成まで6分50秒かかった
- 非公開プレビューでも、アクセス方法と共有される情報の確認が必要だった
ホームページ制作の最初の形を短時間で作りたい時には便利です。
ただし、ChatGPTが作った内容をそのまま公開してよいわけではありません。文章、画像、リンク、個人情報、著作権、アクセス設定を人が確認してから公開する必要があります。
ChatGPT Sitesとは
OpenAIの公式案内では、ChatGPT Sitesは、ChatGPTの中でウェブサイトや軽量なアプリを作成、確認、公開、共有できる機能です。
作成できるものとして、ダッシュボード、プロジェクト管理、予定表、試作品、社内ポータル、レポートなどが案内されています。
ウェブ版ではChatGPTのWorkから、デスクトップアプリではWorkまたはCodexから利用できます。
2026年7月28日時点ではパブリックベータです。公式案内では、ChatGPTのワークスペース、Plus、Proで利用でき、FreeとGoではサイトを作成できないと説明されています。
利用量はプランごとの上限に含まれます。利用できるプランや上限は変わる可能性があるため、使う時点の公式案内も確認してください。
実際に使った指示
今回は、実在する学校、店、人物、住所などを一切使わず、架空のブログを作りました。
入力した指示は次の内容です。
個人情報を一切含まない架空の学生向けAI活用ブログ「Study Spark」の日本語ウェブサイトを作ってください。読者はAIを勉強や日常に取り入れたい学生です。トップページに、サイト名、短い紹介、勉強・生活改善・制作の3カテゴリ、おすすめ記事3件、最新記事、プライバシーへの配慮が伝わるフッターを入れてください。明るく読みやすく、スマホでも見やすいデザインにしてください。外部公開や共有はせず、確認用の非公開プレビューまで作成してください。
この指示には、次の情報を入れています。
- 誰に向けたサイトか
- 何を伝えるサイトか
- 必要なページ内の項目
- デザインの雰囲気
- スマホ対応
- 外部公開しないこと
「ブログを作って」だけでも始められますが、必要な項目と公開範囲まで書くと、完成後の修正を減らしやすいと感じました。
作成中は何が行われた?
指示を送ると、ChatGPTはSitesを使うことを宣言し、次の流れで作業を進めました。
- 制作ルールと作業ファイルを確認
- サイトの構成とデザイン方針を決定
- ローカルプレビューを開始
- 文字の読みやすさ、横崩れ、ページ内リンクを確認
- アクセスを限定した確認用プレビューとして保存
今回は、淡いブルーと黄色を使ったカード型デザインが選ばれました。
作成結果には、勉強・生活改善・制作の3カテゴリ、おすすめ記事3件、最新記事、個人情報を扱わない方針、スマホ・タブレット対応、ページ内ナビゲーションを実装したと表示されました。
実際に確認用サイトを開くと、「学びの毎日に、ひらめきを。」という見出しの下に3カテゴリが並び、おすすめ記事と最新記事へ移動できる構成になっていました。明るい配色で文字も読みやすく、架空サイトであることと個人情報を扱わない方針もフッターで確認できました。
すべての処理が終わるまでの表示時間は6分50秒でした。
サイトの内容や混雑状況によって時間は変わるため、毎回同じ時間で完成するとは限りません。それでも、構成から確認用サイトまでを一度に進められる点は便利でした。
非公開プレビューを開く時にも確認が必要
完成後は、アクセス限定の非公開プレビューURLが表示されました。
今回のURLを開くと、最初に「Continue with ChatGPT」が表示され、ChatGPTアカウントでのサインインを求められました。その後、パスキーによる本人確認と、サイトへ進むための同意画面が表示されました。
同意画面では、名前、メールアドレス、プロフィール画像がサイトへ共有されることと、チャット履歴は共有されないことが説明されていました。
アクセス限定だから何も確認しなくてよいわけではありません。
サインインを使うサイトでは、次の点を確認した方が安心です。
- 誰がサイトを見られる設定になっているか
- サインイン時に、どの情報がサイトへ渡るか
- サイト内に個人情報や未公開情報が含まれていないか
- 必要のないログイン機能や入力フォームが付いていないか
今回は架空のブログで試し、外部公開や共有は行っていません。
公開前に必ず確認したいこと
OpenAIの公式案内でも、サイトを共有または公開する前に、プレビューで内容と動作を確認するよう案内されています。
特に確認したいのは次の項目です。
個人情報と秘密情報
名前、住所、学校名、勤務先、連絡先、顧客情報、APIキー、パスワード、未公開資料が含まれていないか確認します。
Sitesには、入力した指示、会話の文脈、追加したファイルやリンク、生成した内容などが使われる場合があります。最初から、公開されても困る情報は入力しない方が安全です。
文章、画像、商標
文章や画像を公開する権利があるかを確認します。
実在する会社やサービスのロゴ、人物の写真、他サイトからコピーした文章を、許可なく使わないことが大切です。
AIが生成した内容でも、事実と異なる説明や、実在するサービスと誤解される表現がないかを人が確認します。
リンクと入力フォーム
リンク先が正しいか、不要な外部サイトへ移動しないかを確認します。
フォームがある場合は、何の情報を集めるのか、保存先はどこか、プライバシーポリシーが必要かも確認します。
アクセス設定
自分だけ、指定した利用者、組織内、インターネット上の全員など、公開範囲を確認します。
OpenAIの公式案内では、デプロイで発行されるURLは本番URLとして扱われます。変更を公開中のサイトへ反映する前に、保存したバージョンを確認してからデプロイする流れが安全です。
ChatGPT Sitesを使って良かったところ
普段の言葉で依頼できる
今回、HTMLやCSSは入力していません。
読者、目的、必要な項目、デザイン、公開範囲を普段の文章で伝えるだけで作成を始められました。
構成から確認までまとめて進む
見出しやカードの構成だけでなく、スマホ対応やページ内リンクの確認まで作業に含まれていました。
サイト制作に慣れていない人でも、最初の形を作りやすいと思います。
非公開の状態で確認できる
いきなり全員へ公開するのではなく、アクセスを限定したプレビューを作れました。
公開前に文章や動作を確認できるのは安心です。
使う前に知っておきたい注意点
完成まで数分かかることがある
今回の作成時間は6分50秒でした。
すぐに完成するとは限らないため、授業や仕事の直前ではなく、確認時間も含めて余裕を持って試す方がよいです。
作った人が内容に責任を持つ
ChatGPTの画面にも、サイトで公開する内容は作成者自身の責任になるという注意が表示されました。
誤った情報、権利のない画像、個人情報が入っていないかを確認する必要があります。
利用できるプランや地域は変わる可能性がある
Sitesはパブリックベータです。
利用できるプラン、地域、共有方法、料金や上限は変わる可能性があります。使う時点のChatGPT画面とOpenAI公式ヘルプを確認してください。
ChatGPT Sitesはどんな人に向いている?
今回試した範囲では、次のような人に向いていると感じました。
- 個人ブログやポートフォリオの構成案を形にしたい人
- イベントや企画の確認用ページを短時間で作りたい人
- コードを書く前に見た目と導線を試したい人
- スマホ対応を含む最初のたたき台が欲しい人
一方で、個人情報を大量に扱うサービス、決済、医療情報、厳密な権限管理が必要なシステムは、簡単な指示だけで公開せず、専門家や公式ルールの確認が必要です。
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まとめ:作るところはAI、公開するかの判断は人
ChatGPT Sitesでは、サイトの目的や必要な項目を文章で伝えるだけで、構成、デザイン、確認用プレビューまで作成できました。
今回の架空ブログは6分50秒で作成され、アクセス限定のURLも発行されました。
一方で、非公開プレビューを開く時にもサインインと情報共有の確認がありました。公開範囲、個人情報、著作権、リンク、フォームを人が確認することが欠かせません。
サイト制作の最初の形を作る作業はAIに任せやすくなりました。
それでも、誰に見せるのか、何を公開するのか、内容に問題がないかを判断するのは人の役割です。
まずは個人情報を含まない架空のテーマで、非公開プレビューまで試してみるのが安全な始め方だと思います。
